そしてやっと泣きやんだ頃 初めに口を開いたのは樹屋さんだった。 「ごめんね、鈴鳴ちゃん。 でも、あたしにも秘密があるんだ。」 「おい、あの事を言うのか?」 初めて見た宮瀬くんの焦り…。 「そうだよ。だって言わなきゃダメでしょ?」 「夏菜が言うなら僕も後から秘密を言おう。」 「うん。それでね、お母さんからきいた話なんだけど、あたしは一部の記憶を失ってしまうらしいの。」 『記憶を失う…? そんな辛いこと…』