星色夜空



それなのに宮瀬くんの顔は明るい。
そんな彼の目には青く透き通った空しか
写していなかった。

「僕は夏菜と出会うまでは口数は少なく、白と黒に囲まれた世界にひとりでした。」

やっぱり閉じ込められてたんだ…心の中で呟いた。何か酷いなと思って声にだせなかったけど。

「夏菜はこんな僕を見つけて心のドアをノックし続けてくれました。けして入り込むことはせずに…」

目を伏せて樹屋さんとの出来事をはなす宮瀬くんに樹屋さんが反論をする。

「あ、あたしそんな凄いことはして、ないよ…
ただ魁斗と話したかっただけ。魁斗を囲っている殻を割ってみたかったの。」


それだけでも十分凄いと思うけど
明るくて優しい彼女には普通のことなんだろうな…。