そんな私を見て樹屋さんも泣きながら笑った
そんな中、宮瀬くんが深呼吸をして話しはじめた。
「次は僕の番ですね…」
少し儚げな声で
私、樹屋さんに続いて宮瀬くんの“秘密”を。
「少し違うけど色覚障害みたいな障害を僕は持っているんです。」
『しき、かく…?』
初めて聞いた言葉に戸惑いを覚える。
それに対し樹屋さんは唇を噛みしめて、辛さを抑えるように俯いていた。
でも宮瀬くんは話を続ける
「色覚障害、です。簡単に言うと僕の世界には黒と白しか存在しないんです。」
『…宮瀬くんはモノクロな世界に閉じ込められているんですね』
静けさの中ぽつりと私のつぶやきが漏れた
「今は閉じ込められてはいません。夏菜が僕を連れ出してくれたので…」
空を見上げて何か思い出すように宮瀬くんはいう
樹屋さんの目には涙がたくさん溜まっていた。溢れ出すのを必死に堪えてるみたい。



