星色夜空


「そう。楽しかった事も悲しかった事もどう願ったって記憶が欠け落ちたようになくなってしまうの」


樹屋さんは私より遥かに辛いものを負っていた
それなのに私は…。
呆気にとられている私を置いて樹屋さんは話しつづける


「だからあたしは今を、この一瞬を精一杯楽しく生きようって思ったの!」


こんなに明るくてキラキラした人みたのは初めて。
その言葉は凄く眩しく輝き私の心に突き刺さった


『そんな辛い事があるのに私は…』


「違うの、鈴鳴ちゃん。物事は考え方次第だよ!明るく考えたら道も見えてくるの
だから、ね?
あたしは鈴鳴ちゃんに笑ってほしい」

言葉を遮って私の肩を掴み必死に言葉を紡ぐ樹屋さん


私なんかじゃなれそうにはない女の子だなぁ
強くてかっこいい。


『うん、そうだね!』

涙を拭いて立ち上がって笑った。
感謝の気持ちを胸に秘めて。