だが、斉天大聖の決意も空しく。

「はぁっっっっっっっ!」

ヴァネッサの気合いの声と共に極大光線は跳ね返され、斉天大聖に直撃!

巻き起こる大爆発。

台風のような凄まじい暴風が、惑星に吹き荒れる。

そして爆発がおさまる頃には。

「っ…っっっ…」

道着がズタズタに破れ、自らの光線を跳ね返されて食らった事で大ダメージを受けた斉天大聖が、地面に転がっていた。

「…驚かせてくれたな…思わず3割ほどの能力値を出してしまったじゃないか」

ヴァネッサは軽く汗を拭う。

斉天大聖の全力でさえ、ヴァネッサには3割程度で事足りてしまうのだ。