超越神化に達した斉天大聖が、青ざめるほどの能力値。

「ちょっと強めに行くぞ」

呟いたヴァネッサは。

「がっっっっっっ!」

瞬時に斉天大聖の間合いに入った!

先程と同じやり取りだが、今度は全く見えていない!

諸に顔面に肘を入れられ、あまつさえ大きく吹っ飛ばされた!

岩山に衝突し、岩山を貫通し、更に次の岩山に衝突し、それすらも貫通する。

肘打ちの威力がなくならない。

いつまでも吹き飛ばされ続けるのではないか。

そう思うほどに、斉天大聖は飛ばされていった。

「よく飛んだな」

追い打ちをかける事もなく、ヴァネッサはその場に浮遊して見ているだけ。

追い打ちをかけるまでもない。

余裕の表れだった。