「じゃあ俺も…」

両手を握り締め、ヴァネッサは自身の能力値を開放する。

「はぁぁあぁぁあぁあ…」

どんどん上昇していく能力値。

あっという間に、斉天大聖と互角の数値へと高まっていく。

「これで大体55兆ってとこだろう。宇宙トップレベルの異星人でも、この数値の持ち主はなかなか存在しない。だが、ここから更に」

ヴァネッサは能力値を開放し続け、上昇させていく。

「そ…そんな馬鹿な…」

斉天大聖の頬を、汗が伝う。

肌で感じられる、戦闘力の高まり。

鳥肌が立つ程の強さを、本能で感じる。

「こんなものか」

ヴァネッサはニヤリと笑った。

「1京3000兆…京の位は、神の領域だ」