修理を終えた宇宙艇を浮上させ、ウラヌス達は宇宙へと出ていた。

本来の目的である斉天大聖との遭遇を果たした今、もう旅を続ける必要はないと思われたが、ウラヌスは更なる強い相手を求める事を止めようとしなかったし、斉天大聖もまた、今の強さで満足はしていないという。

「つまりアンタ達みたいなドラン人に見つかっちゃった事が、私達の運の尽きって事よね」

ブツクサ文句を言うスピカ。

「いやー、悪ィなスピカ。そんかわり、何かあったら必ず守ってやっからよ」

斉天大聖が、宇宙艇に備蓄してあった食料をがっつきながら言う。

大食らい、健啖家だ。

次の惑星が平和な都市国家ならば、そこで大量に食料を調達しておかなければならない。

ドラン人を2人も乗せているのだ。

食料があっという間に枯渇してしまう。

宇宙空間で食料の備蓄がなくなれば、餓死は免れなかった。