その頃、第44銀河。

「ほぅ…」

その異星人は、1つの能力値が消滅した事に気付く。

「第21銀河で、タイタンが死んだな…強いが理性がないので、面倒で放置していたが…」

金色の尾をくねらせ、彼は顎に手を当てる。

「能力値3150億…だったか。タイタンを倒せる奴なんて、この全宇宙にそうはいないと思っていたが…いやいや、宇宙は広いね」

機嫌よさそうに歩を進める金色の異星人。

その足元には、数多くの異星人兵士の亡骸が転がっている。

数百か、数千か。

全て彼1人で殺した者達だ。

1人1人が、10億を超える能力値を持つ軍隊だったというのに。