斉天大聖は、1人で様々な相手と戦った。

幾つかの銀河系を股にかけるという宇宙犯罪組織のボスと呼ばれる異星人や、紛争を繰り返し続ける銀河の軍隊、他の異星人を捕食して生きる宇宙人とも戦った。

そうやって戦闘を繰り返し、宇宙船を持つ者に頼んで様々な惑星をヒッチハイクしながら、辿り着いたのがタイタンのいる惑星だった。

その頃になると、既に澤井 健二の名は知られ過ぎていた為、何かと動きづらくなり、斉天大聖の名を使っていた。

惑星でタイタンと遭遇し、最初の戦闘で瀕死の重傷を負わされた。

神化した斉天大聖でもタイタンには全く歯が立たず、如何なる決め技も通じず、完膚なきまで叩きのめされ、打つ手もなく追い詰められた。

八方塞がり、対抗手段も失い、後は殺されるのを待つのみ。

そんな状態にまで追い込まれながら。

「それでも死にたくねぇ、何とかして勝ちてぇ、もっと強い力があればって…死ぬ恐怖よりも、生き延びてぇって強く思ったんだ…」