男は、静かに構えた。

両手を腰に引き、鳥の嘴のような構えをとる。

その掌の中に集束し始める、青白いオーラ。

膨大だ。

タイタンが今、目の前で集束させているエネルギーをも上回るようなオーラ。

その溜めたオーラを。

「はーーーーーーーーーーーーっ!」

タイタンが光線を放つと同時に、両手を上下に開いた形で前方に突き出し、掌からオーラを放出する!

周囲が閃光で白く照らされる!

耳を劈くほどの、オーラの放出音。

タイタンと男の放った光線が、中央で激突する!

拮抗したパワー同士が、激しく押し合う。

スピカも、シリウスも、ウラヌスも、そう思っていた。

しかし、事実は違った。