「おめぇはいい修行相手だと思って、乱暴者でも見逃してやってたが」

男はタイタンを睨む。

「そうやって無闇に罪もねぇ者を痛めつけるんなら、許す訳にはいかねぇ」

「ウオァァァァアァァァァァァアアッ!」

まるで野獣のような咆哮。

タイタンは、既に虫の息となっていたウラヌスを放り投げ、男に突進していった!

全身から黄金色のオーラを噴出しながら高速で突っ込み、男の顔面目掛けて拳を突き出す!

能力値2000億の拳打。

並大抵の戦士では、受け止める事は勿論、躱す事も出来ない。

それを。

「!?」

男は片手で受け止めた。

微動だにせず、然して力む様子も見せず、平然と。

体格では遥かに劣る男が、タイタンの右ストレートを受け止めていた。