赤い道着を着たその男は、ウラヌスやタイタンのように空中に浮遊していた。

炎のようなオーラで全身を包むが、そのオーラの色はアイスブルー。

頭髪は、神化のような逆立ったものだが、色もオーラと同じくアイスブルー。

激しいオーラでありながら、氷のような冷静さも併せ持つ。

そんな男だった。

その男に対し、タイタンが憎々しげに呟く。

「セイテン…タイセイ…!」

「え…」

スピカが思わず声を上げた。

ウラヌスが探していた戦士。

突出した強さを持ち、様々な銀河を渡り歩いてきた異星人が、それ程の強さは見た事がないという実力の持ち主。

その戦士が、突如としてこの惑星に現れたのだ。