ウラヌス達が出発して、3日が経過していた。

宇宙艇内の衝撃は相変わらずだ。

トレーニングルームのドアは閉め切って施錠されているので、中でどんな訓練をしているのかは与り知らないが。

ドアを施錠する前、ウラヌスは室温を最大にしておけとスピカに言い含めた。

寒がりなのかと思っていたが、ウラヌス曰く、

『肉体に負荷をかける事で、高い戦闘力を身に付ける事が出来る』

という事らしい。

数トンの重りを付けて、立っているだけで汗だくになるような部屋の中でのトレーニング。

「絶対どうかしてるわ、アイツら。真性のマゾか何かかしら…」

スピカは顔を顰めた。