「面白い」

神化に至っていないにも関わらず、シリウスがウラヌスに匹敵する能力値を発揮できたのは、こういうトレーニングを積んでいたからか。

「これは一組だけなのか?」

ウラヌスはリストバンドとシューズを身に付けながら言う。

この時点で、既に4トンの重量だが。

「こんなものでは物足りん」

ウラヌスは何も付けていないかのように、空を切るような拳を繰り出す!

「移動の間に、今の倍は能力値を上げる。厳しいトレーニングでなければ意味がない」

「そう来なくちゃ」

シリウスは嬉々として、更にリストバンドを持ってくる。

「俺ももっともっと、能力値を上げなきゃな!」