「ヴァネッサかぁ…」

スピカの言葉を聞き、それまで能天気にヘラヘラしていたシリウスの表情が曇った。

「アイツなら探してるかもしれないなぁ。何せコレクターだもんなぁ」

「おい。俺を無視して話を進めるな」

話に割って入るウラヌス。

「何だ、そのヴァネッサという奴は。セイテンタイセイに関係があるのか」

「何だお前!ヴァネッサを知らねぇのか?」

驚いたように言うシリウス。

その台詞が、余計にウラヌスを苛立たせる。

「勿体ぶった言い方をするな!さっさと教えろ!ヴァネッサとは誰だ!セイテンタイセイとの関係はっ!」