最早比較にもならないほどの力の差だった。

9000万と350億。

大人と赤子以上の力の差があるのは、誰が見ても明らかだった。

そんな力量の差が、分からなかったのか。

「無理もない。普段は力の消耗を抑える為に、能力値をギリギリまで下げているからな」

更に一歩進むウラヌス。

「貴様は見かけと能力値の数字だけで判断し、この俺様に無謀にも戦いを挑んだって訳だ」

もう一歩、進む。

「く…」

下がる凶悪星人。

下がるしかない。

こんな能力値の差を見せつけられては、まともに戦っても勝ち目がないのは分かり切っている。

だから。

「かーーーーーーーっ!」

不意打ちのように、指先から光弾を発射してウラヌスを撃つ!