まるで爆弾でも落下させたような粉塵。

地面に、隕石でも落ちたようなクレーターが出来る。

そのクレーターの中心で。

「…いってぇ…」

シリウスは片膝をついていた。

ウラヌスはそんな彼を睨む。

さっきのは、能力値1億程度の奴が耐えられる攻撃ではなかった。

落下時のGと衝撃で、圧死している筈だ。

それでもシリウスは、顔を顰める程度。

「一体何なんだ貴様は。何故貴様程度の奴が、俺の攻撃に耐えられる?」

「…そういう技術があんだよ」

シリウスは服についた砂埃を払いながら言った。

「技術だと?神化の事か?」

「神化?そんなの知らねぇよ。俺が使ってるのはそんな技じゃない」

ウラヌスと向き合い、シリウスは言った。

「ピワン族の一部の奴だけが教えてもらえる、必殺技があるんだ」