「おりゃあっっっっ!」

顔面に受けた拳をものともせず、シリウスは打ち返す!

大きく振りかぶった、右のフック!

咄嗟にガードしたものの、そのガード越しにでも衝撃が伝わる!

ウラヌスの体は吹っ飛び、両足が地面を滑った。

馬鹿な。

シリウスの髪は黒いまま。

神化はしていない。

神化すれば、その噴出するオーラで頭髪は逆立ち、黄金色に変化する。

その変化がないという事は、シリウスは平常時のままという事だ。

だというのに、神化したウラヌスの能力値に匹敵するというのか。

「そんな事、認められるか!」

そんな事はウラヌスのプライドが許さない!

一気に能力値を100億まで上昇させたウラヌスは、シリウスに組み付いたまま空中へと上昇する!

そのまま都市から遠ざかり、人のいない荒野へ。

「だぁあぁぁあぁあぁあぁっ!」

黄金のオーラを纏ったまま、ウラヌスはシリウスを大地に叩き付ける!