「そいつはどうかな」

ウラヌスの言葉にシリウスが返した。

「俺はまだ本気出しちゃいないぞ」

「…負け惜しみも程々にしておけ」

向き直るウラヌス。

「貴様の能力値など、せいぜい1億程度だろう。貴様らの銀河ならばトップクラスの戦闘力かもしれんが、俺には足元にも及ばん」

「だから」

シリウスは再び腰を低く落とす。

「そいつはどうかな、って言っただろ?」

「口の減らん奴め」

拳を握り締めたウラヌスは。

「はっ!」

瞬時にして間合いを詰め、シリウスの顔面に叩き込む!

しかしその瞬間。

「!?」

肌で分かるほどの戦闘力の上昇。

シリウスから感じられる闘気が、あからさまに増大した。

数値にして、15億!