「え!」

シリウスが声を上げる。

「スピカ!こいつがウラヌスって奴なのか?」

「シリウス…あんた知ってて勝負挑んでたんじゃないの?」

シリウスの言葉に呆れた顔をするスピカ。

「おい、話の途中だ」

ウラヌスが口を挟む。

「さっき言っていた、ピワン族がドラン族の亜種とはどういう事だ?」

「そのまんまよ」

スピカは腰に手を当てて言った。

「全宇宙でも名の知れた戦闘種族ドラン人…ピワン族は遥か昔に、別惑星に移住したドラン人から生まれた種族よ。いわば親戚って所かしら」

「フン」

鼻を鳴らすウラヌス。

「親戚が聞いて呆れる。見た所、貴様ら2人とも大した能力値も持っていないようだ。生粋の戦闘種族であるドラン人と同じ血筋を名乗るには役不足だ」