「ピワン族だと?」

ウラヌスは怪訝な顔をして女を見る。

「貴様は何者だ」

「私はスピカ。シリウスと同じピワン人よ」

勝気な表情でウラヌスを睨むスピカ。

気の強そうな女だ。

「ピワン族は俺達ドラン族の亜種だと言ったな。何故ドラン族を知っている。貴様らは俺を知っているのか」

「知っているわよ」

スピカは薄く笑う。

「アンタ達のいた銀河で最強って言われてた異星人を倒した戦闘種族…別の銀河にも噂は広まっているわ。全宇宙でも名が知れてたから」