受け止めた光線を、まだ片手にしているヴァネッサ。

彼はウラヌスの目の前で、それを地表目掛けて叩き付ける！

「なっ！」

驚愕するウラヌス。

無論、ウラヌスの光線の威力ならば惑星程度は容易く破壊できる。

叩き付けられた光線は、惑星の核にまで到達し、この星に致命傷を与えた。

「これでこの惑星の寿命は、もって後10分という所か」

ヴァネッサは口角をつり上げる。

「10分以内に俺を倒して、この惑星を離脱しなければ、お前達は宇宙の塵となる」

「く…何て事を…」

ウラヌスは歯噛みする。

絶対に勝てないのが分かっていながら、ヴァネッサはそんな絶望的な条件を突き付けたのだ。

にもかかわらず、彼は更なる絶望を口にする。

「さあ、倒してみろドラン人。能力値1垓、フルパワーのこの俺を」