「俺の全力の一撃だ」

ウラヌスは言う。

「怖かったら逃げてもいいんだぜ?ヴァネッサさんよ」

「……」

「神だ何だと言っても、実はビビってるんだろ?そりゃあそうだ、このウラヌス様の本気の一撃を、正面から受けるなんて怖くてできないよなあ?内心チビってるんじゃないか?」

ウラヌスは敢えて挑発する事で、ヴァネッサが真っ向勝負に出るように仕向けていた。

ここで回避すればビビっていたと思われる。

ヴァネッサの自尊心が、それを許す筈はない。

「いいだろう」

案の定、ヴァネッサは挑発に乗った。

「ドラン人の猿如きの一撃など、日光浴気分で浴びてやる。全宇宙の神ともいえるこの俺が、貴様のような下等生物の一撃など恐れよう筈もない」

「よく言ったぜ、ヴァネッサさんよ…!」

オーラのチャージが完了した。

極大級のエネルギーが、解放されたがって手の中で暴れている。

「篤と見ろ、これがウラヌス様の…」

ウラヌスは極大光線を発射する!

「最大最高出力の一撃だっっっっっっ!」