地盤沈下するほどの勢いで叩きつけられたウラヌス。

「か…は…」

咳込み、何とか地面に手をついて立ち上がる。

「大したもんだ」

空中に浮遊しながら、ヴァネッサは手を叩いた。

「本気を出した俺相手に、まさかここまでもつとは思わなかった。正直に凄いぞ、お前は。強い」

「…な…何が強いだ…」

ウラヌスは腰を落とし、両腕を前方に真っ直ぐ伸ばす。

その体勢のまま。

「はぁぁああぁぁあぁぁぁあぁあぁあぁぁあぁぁぁあぁあぁあぁ…」

全身のオーラを集束させ、チャージ状態に移行する。

同時に上昇し始めるウラヌスの能力値。

「……!」

ヴァネッサでさえも、肌が痺れるようなパワーを感じる。

原始形態での最大出力を、見舞おうとしている。

惑星数個を、まとめて貫通できるようなパワーだ。

数値にして、16京。

最早次元が分かりづらいほどのレベルだ。