「いくぞ」

「ああ、来い」

不敵な笑みを浮かべるウラヌス。

が。

「何処を見ている」

気が付くと、ヴァネッサはウラヌスの背後を取り。

「がっ!」

彼の後頭部に肘打ちを叩き込む!

地面に叩き伏せられるウラヌス。

素早く立ち上がって周囲を見回しても。

「!?」

ヴァネッサの姿はない。

彼の能力値も感じない。

何処へ行った?

何処へ消えた?

「だから、何処を見ている」

気が付くと、また背後を取られていた。

背中に、強烈なボディブロー!

「がはっっっっ!」

ミシリと、背骨の軋む音がして、ウラヌスは喀血した。

だが倒れる事は許されない。

髪の毛を鷲摑みにされ、何度も何度も背中に拳を打ち込まれる!

最後は。

「死ね」

背中に強烈な光線を撃ち込まれ、遥か水平線の彼方まで吹き飛ばされた!