「先祖返りだと…たかが猿如きに…」

ヴァネッサは歯を食い縛る!

「この俺が劣るとでも言うのかぁっっっっ!」

右手に巨大な光球を発生させ、ウラヌス目掛けて発射!

地表を抉り取るほどの威力のそれを。

「はぁっ!」

ウラヌスは腕を組んだまま、片足で蹴り上げて弾き飛ばした!

大気圏外まで飛んでいく光球。

「こんな下らん技なんぞ使うから、猿如きに劣るんだ、貴様は」

「ぎぎぎぎぎぎ…!」

悔しげに歯噛みするヴァネッサに。

「今度は」

ウラヌスは呟く。

「こっちから行く」

彼がそう言った瞬間、目の前から姿が消えた。

そして次に現れた時には。

「がは!」

ヴァネッサの頬に強烈な右拳!

続けてボディブローで空中へと跳ね上げ。

「食らえっ!」

吹き飛ぶヴァネッサよりも素早く先回りして跳躍し、左右の拳を組み合わせて空中から地面へと叩き落とす!