と。

「無様にやられているな」

そんな斉天大聖のそばに、立つ影があった。

ウラヌスだ。

今の今まで宇宙艇のトレーニングルームにいたが、ようやく外に出てきたのだ。

あまりにも遅い登場。

しかし。

「ウ、ウラヌス…おめぇ…」

その姿形の変貌に、斉天大聖は言葉を失くす。

「あの金色のがヴァネッサか?俺達の母星を滅ぼした宇宙海賊によく似てやがる」

別段恐れるでもなく、ゆっくりと歩を進めるウラヌス。

「ま、待てウラヌス!アイツは…ヴァネッサは強ぇぞ!」

忠告のつもりで言った斉天大聖に対し。

「強い?」

ウラヌスは肩越しに振り向いた。

「俺も強い」