奥寺くんの第2ボタン〜続編〜



「え?葉山さん?」


突然見ず知らずの他人の名前を口にした私に


内くんは不思議そうに首を傾げた



「ご、ごめん…なんでもない」



あぁ…どうして忘れようとしていた時に



現れるの



どうして今頃になって現れるの…。



楽しそうじゃん


私なんかもう忘れてるよきっと



だから早くここからどこか別の場所に…っ




「内くん!い、いこ!」




無理やり内くんの手を取って


その場から離れようとした




でも…




「葉山さん!!!!!」



懐かしい彼の声が…



愛しい声が…




私の足を止めた