「え?葉山さん?」 突然見ず知らずの他人の名前を口にした私に 内くんは不思議そうに首を傾げた 「ご、ごめん…なんでもない」 あぁ…どうして忘れようとしていた時に 現れるの どうして今頃になって現れるの…。 楽しそうじゃん 私なんかもう忘れてるよきっと だから早くここからどこか別の場所に…っ 「内くん!い、いこ!」 無理やり内くんの手を取って その場から離れようとした でも… 「葉山さん!!!!!」 懐かしい彼の声が… 愛しい声が… 私の足を止めた