またバスが走り出して


彼のいる高校が遠のいていった




そしていつも持ち歩いているボタンを鞄から取り出して



見つめた




あの日のこと



覚えているのは私だけで



あの日嬉しくて浮かれた私は



彼に騙されていたのかもしれない



だって私みたいな地味なやつのことなんて…




好きになるわけ…ない…。




もう待っていても無駄なのかな…。