「佐藤センセー。ちょっとちょっと。、」






カルテ整理をしていると、気づかないうちに入って来ていた医局長に声をかけられ、慌てて医局長のところへ。







「今日はもう終わりにして、帰っていいよ。」







さらっと突然帰れと言われる。









『あの…。』








「今日は帰って体調休めて。」







そういいまっすぐを見る医局長の目先には…。







う……









「かなちゃーん、大丈夫?」






医局の入口に聴診器を首に掛けている進藤先生が立っていた。







『だ、大丈夫です。






これから帰ります…。』








「その前に、ね?」








両手で聴診器を持ち上げてウインクする進藤先生。







怖い…。