未知の世界5


朝、目がさめると、昨夜の身体中の重みは少し軽くなっていた。







隣の幸治さんはまだ寝ている。







一足早く出勤の準備をしなきゃ。







最近は少し早めにみんなより起きて、お母さんの朝ごはんの手伝いをする。






少しずつ、生活も元に戻らせないと…。








ここ数日は良かった体調だけど、なんだか昨日からおかしいような…。









「かなちゃん?どうしたの?」








お母さんに声をかけられ、ハッとなる。







冷蔵庫の扉を開けっぱなしにしていた。







『いえ…、大丈夫です。』







うん、大丈夫。何もない。







そう自分に言い聞かせた。