未知の世界5


「あ〜痛いよぉ。」






久しぶりの徒歩にかなりの筋肉痛。








『若いなぁ。もう筋肉痛なの!?』









驚いた顔の進藤先生。ってなぜいるの!?








『今日はね、御飯よばれにきたの。』







そういうこと…。







『それから、かなちゃんが早く仕事復帰できるかどうか見にきたのっ!』







「えっ!?仕事復帰?」







『そうだよ〜。今の状態で大抵仕事復帰できるのがいつか、分かるよっ!』







「ぇえっ!?いつですか!?」







『ぅ〜ん、まだまだ厳しいかなぁ。もっと歩けると思ってたのになぁ。』






ニヤリと私を見下ろす。
進藤先生、きっとお父さんや幸治さんから私のリハビリが進んでないことくらい聞いてるのに。いじわる…。







『まぁあんだけ歩いて筋肉痛になってたら、まだまだ先かなぁ。』






はぁ〜、撃沈…。






やっぱりまだまだなんだ…。







「おいおい進藤〜、あんまりいじめるなよ。」






お父さんが進藤先生にいう。






『すいませ〜ん。ほんっと、佐藤先生はかなちゃんには優しいんだからっ。』







「えっ?」








『前にも治療となると患者さんに厳しいって話しただろ?
でもかなちゃんには優しいなぁ、ホント。』







へぇ、そうなんだ。そのお父さんを怖らせたらどうなっちゃうんだろ…。
怖い怖い。






「かなちゃんは大丈夫だっ!
頑張り屋さんだから、無理させない程度がちょうどいいの。」







優しいな、お父さん。頑張り屋さんだなんて、そんなことないのに。







そんなこんなでいつもよりも賑やかな食卓に幸治さんが加わり、夜遅くまで宴会となった。






私はかなり早くに先生方の診察を受け、気づいたら寝ていた。
吸入も終わっていた。






今日は疲れた…。