「はぁはぁはぁ。やっぱり…辛い。」 少し前を歩くお母さんを見るように顔を上げて、その場でうな垂れるように荒くなった呼吸を整える。 『まだまだ。』 と同時に後ろから腕を持ち上げられると、お父さんが私の腕を組んでいる。 「はぁはぁはぁ。」 100メートルは歩いたから、もう帰ろうかとお母さんに視線を送っていたが、それは無理そうだ。 だって、お父さんの後ろには、進藤先生がいるんだもん…。 なぜだ?