未知の世界5


起きるとお昼前になっていた。








きっと昨夜寝た時間がかなり遅かったのだろう。朝、幸治さんの出勤には気づかなかった。







リビングに行くと、心配そうなお母さん。






「かなちゃん…体調が良くないのかな?」





『…いえ、昨日の夜、なかなか眠れなくて。』





ここでもきっとお母さんは、私が検診の体調が悪かったことで幸治さんに昨夜叱られたことを知っているのだろう。




「そう、ご飯はできてるからね。」






ありがとうございます、といい食卓に向かった。





「もし、体調が良かったら外に行ってみる?」





切り替えの早いお母さんは、私を外に誘おうと明るく声をかける。






昨日の今日だから、本調子ではないけど、お母さんの楽しそうな顔を見たら断れない。
お母さんはここのところ私に付きっ切りで買い物しか外に出ていないだろう。





お昼を終えたら外に散歩に行くことになった。