未知の世界5


その翌日、また一人でリハビリをした。昨日の疲れが少し出ているせいか、足取りが重かった。
それでも早く体力が回復できるように頑張った。







夕方になると、当直明けで仕事をしていた幸治さんが帰ってきた。





『昨日から歩き始めたみたいだな。どうだ?』





夕飯時に声をかけてもらい嬉しくて、どこかしら心の奥がジワっと熱くなる。





「少ししか歩いてないので、体は何ともありません。




ところで、仕事はどうですか?忙しいですか?」





リハビリのこと、もっと聞いてもらいたかったけど、自分のことを気にかけてもらって逆に恥ずかしくなり、つい違う話題をしてしまう。




『あぁ、新しい研修医が来て早川先生についてる。女の子だぞ。』





「はい、進藤先生に聞きました。」





『そうか、良かったな。同性ならいろんなことが話せるだろ。』





いろいろなことは幸治さんに聞いてもらいたいんだけどな…。





と心中にとどめておくだけにした。






早く仕事復帰したい…






幸治さんに仕事のことを聞くたびにそう強く思う。今はまだ仕事のことを考えるのは早いって、進藤先生に言われてるけど、何かしたい……。