その翌日、また一人でリハビリをした。昨日の疲れが少し出ているせいか、足取りが重かった。
それでも早く体力が回復できるように頑張った。
夕方になると、当直明けで仕事をしていた幸治さんが帰ってきた。
『昨日から歩き始めたみたいだな。どうだ?』
夕飯時に声をかけてもらい嬉しくて、どこかしら心の奥がジワっと熱くなる。
「少ししか歩いてないので、体は何ともありません。
ところで、仕事はどうですか?忙しいですか?」
リハビリのこと、もっと聞いてもらいたかったけど、自分のことを気にかけてもらって逆に恥ずかしくなり、つい違う話題をしてしまう。
『あぁ、新しい研修医が来て早川先生についてる。女の子だぞ。』
「はい、進藤先生に聞きました。」
『そうか、良かったな。同性ならいろんなことが話せるだろ。』
いろいろなことは幸治さんに聞いてもらいたいんだけどな…。
と心中にとどめておくだけにした。
早く仕事復帰したい…
幸治さんに仕事のことを聞くたびにそう強く思う。今はまだ仕事のことを考えるのは早いって、進藤先生に言われてるけど、何かしたい……。



