未知の世界5


アレルギーに関する論文が世界でも多数発表されている。いつもその論文のコピーを石川先生が私の分もファイルにまとめてくれている。






たまりにたまった論文ファイル。






これを読み終わるのはいつになることやら……。







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どのくらい経ったのか、集中力が切れてきたところで、進藤先生のいるリビングへ。






ガチャ






『かなちゃん、毛布ありがとうね。』






そう言いながら、料理をしている進藤先生。






『ゆっくり眠れた?』







「え?あ、いや…。」







『ん?もしや寝てなかったの?』






「す、少しだけ論文を……。」






と言うと、時計を見る進藤先生。私も同じ時計を見上げると、





「え、こんな時間。」




16時半……。






『まだ仕事のことを考えるのは早いってぇ。まずは療養、リハビリ、そして体力食欲が戻ってからの仕事復帰っ。』





「そうなんですけど、退屈で……。」




『まぁそうだろうね。体力が回復してるからこそなんだろうね。
いいことなんだけど、無理しないようにね。』






念押しされて納得させられる。





「ところで、今日幸治さんいませんけど、進藤先生泊まって行きますか?」





『あぁ、いいかな?』






「もちろんですよ。それに、食事の用意すいません…。」






『いいのいいの。かなちゃんが食べる気になってくれるから、頑張って作っちゃうから。どうせ家に帰っても一人だし。』





う……なんかコメントしずらい。





「あ、そしたら先日泊まられた時に置いてかれた服を持ってきますね。」






『あぁごめんね、洗濯してもらっちゃって。』





「いえいえ、気にしないでください。」




と言うと、お客さん用の部屋に置いてある進藤先生の服を取るに行った。