未知の世界5


『先にその汗で風邪引きそうだから、シャワーしてきたら?』





部屋に着くなり進藤先生に言われ、お風呂へ。





シャワーを浴びて戻ると、進藤先生が診察の準備をして待っていた。






リビングのソファに横になる。




もう心臓は落ち着いていた。






『はい、吸ってー。吐いてー。』






進藤先生の声に合わせて深呼吸する。






『だいぶ心音の間隔がゆっくりになってきたけど、まだ大人の鼓動まではいってないね。』







相変わらず忙しい心臓な訳だね。





『喘鳴は聞こえないね。





うん、これなら大丈夫だ。』






そういうと聴診器を耳から外して片付ける進藤先生。





「ありがとうございました。」





『無理せずに今日のペースでリハビリしていけば、かなちゃんならすぐに体力が戻るんじゃないかな?





まだ若いし、食欲さえあれば大丈夫だから。』





いや、その食欲がないんですけどねぇ。





「頑張ります。」






それから、せっかく当直明けにきてもらったので、進藤先生にコーヒーを出す。





私がコーヒーメーカーの片付けをしていると、





ソファに横になっていた進藤先生は、お疲れのようで眠っていた。





そっと毛布をかけて、そのまま寝てもらうことにした。






私はというと、動いて体も目も覚めたので、いつ仕事復帰してもいいように部屋に行って、仕事の勉強にとりかかった。