『かなちゃん。今日幸治くんは仕事みたいだけど、一人で歩いてるの?』
車を止めてきた進藤先生が、休憩中の私のところにやってきた。
「はい…、本当は……。」
進藤先生に言っても仕方ない……。
『ん?』
「いえ、何でも。」
『まだ最初のリハビリだから、一人では心配だな。僕がいるから、やっておいで。』
「すいません……。
あ、でも進藤先生、今日は。」
仕事帰り?
『大丈夫だよ。仕事は終わったから。昨日は平和で、よく眠れたからさ。』
そういうと、マンションのエントランスに腰掛けた。
そういうことなら……。
後一周して終わろう……。
休憩を終えて、再び歩き始めた。



