未知の世界5


一日慣れない状況でベッドに横たわっていると、胃がキリキリしてくる。






夜ご飯が来てもどうも食べる気になれない。何をしてもそして、何かしなくても、とにかくずっと見られてると思うと、見られていることを気になってくる。







はぁ…。っていうか、無理に食べることはないよね。









一時間もすると、それ以上食事を置いておくことは不衛生なので、担当の方が下げてくれる。








結局、ここに来てからずっと、ナースステーションからの視線が嫌で背けたまま布団を肩まで被って過ごした。








トントン








ナースステーションからの扉か、廊下側の扉か分からないけど、ノックの音が聞こえる。







黙ってやり過ごそうとすると、扉が開き誰かが入ってくる。









誰でもいい……。早く出て行ってもらえないかな。








ピタ







と額に大きな手が触れた。








思いがけないことで、体がビクッと動く。






『ちゃんと食事を摂りなさい。』







進藤先生の声。この部屋にされてから今日は初めて会う。








開けていた目を閉じて、早く出て行って欲しいと願う。







私のそんな態度はお構い無しに、背中から聴診器が当てられる。