〜医局にて
「う〜ん…。」
頭を悩ます進藤先生の周りにいるのは、今日かなの検診に立ち会っていた各科のの主治医たち。
『脳の方は特に以上はありませんでした。ですが、喘息発作の起きる時や熱が出た時には、頻繁に頭痛があるようです。薬に頼る他ありませんが、その辺は経過を観察し続ける必要があります。』
脳神経外科の主治医が説明する。
「今日1日見ていて、入院時とさほど変わらないというか…むしろ若干体力が落ちて、吸入もできてないんだよなぁ。
はぁ。このまま入院させるか、もしくは自宅で療養しつつ、リハビリしつつ吸入か。」
呟くように再び進藤先生。
『そうですね、本人はきっと入院を嫌がると思います。理想は入院しながら体力の復帰を待つことだと思いますが、日常生活内でのリハビリも食事の摂り方など、今後のことを考えると必要になると思います。』
難しい顔の石川先生が話す。
「そうだな。家ではずっと部屋にこもりきりだったしな。
本人は外に出たいという気持ちがあるんだけど、まだ体力が戻ってないから、自宅にいるように言い聞かせてたんだけど。
それが裏目に出たかな。
なぁ、幸治。手伝うから自宅で吸入させてしばらく様子見ないか?
かなちゃんには入院生活よりも自宅で療養させて、普段の生活に慣れさせて行くことの方が今後のためだと思うんだ。」
佐藤先生が息子の幸治に話す。進藤先生も石川先生も脳神経外科の主治医も同じ意見のようだ。
『わかりました。
本人もその方が喜ぶかと思います。』
そう答えると、ミーティングは終わり、幸治は病室で待つかなのところへ向かった。



