『久しぶりにあったな。でかい発作。』
発作が起きたことに驚きすら感じさせない言い方。
結構、私は久しぶり過ぎてこたえたんだけどな。
「結構……しんどかったです…。」
『だろうな……。
まぁ心臓の方は昨日の検査結果だけでは大した異常は見受けられなかったからな。
発作と言っても、今後も要観察ってところだから。
だけど、またあればちゃんと言うんだぞ。』
「…………。」
『……なんだよ。言わないんか?』
「……言っても怒りませんか?」
『当たり前だろ?
まぁ、報告が遅かったり、虚偽の申告なら許さないけどな!』
とイタズラな顔で言う石川先生を見ると、昨日ほど怒ってないことが分かりホッとした。
『早く治せよ。復活したら、外科で頑張ってもらわないといけないんだからな。』
えっ!?
「外科!?」
『あ……言っちゃった……。
俺の口から聞いたとは言うなよ。まぁそのうち誰かから聞くことになると思うけど。
前にあったプロジェクトで、成績の良かった人には、小児外科のある病院での研修、その後に海外研修があるんだ。
そこに佐藤が選ばれてな。もちろんジュニアもな。
だけどその前に、うちの外科でみっちり研修させてもらうことになると思うんだ。それから、うちの小児科での外科手術も経験してから、よその病院で研修…という流れだ。』
え?小児外科……?そして海外研修!?
私は頭の中が真っ白になっていた。
なぜ私なのか、全く分からない。
それ以上に、絶対にこの身体がついていかない。
「あの、それって……まだ決まりじゃないですよね?
あの、その……。」
言いにくい……。
『ぁあ?辞退するつもりか?』
なぜこういう時は勘が働くのだろうか…。
「……は……い。」
『なんで!?』
「気持ちはありがたいのですが……、
体がついていかない気がします……。
また戻ってきたら入院っていうのが読めてます。」
『ッバカか!?』
突然の大きな声に体が反応する。
『やってみなきゃ分からないだろ?それに、ちゃんと内服して、吸入も受けてれば大丈夫な状態なんだからなっ!
それをせずに放っておくからこうなるんだ!』
ごもっともです……。
一喝入れられて、再び石川先生を怒らせてしまったことに、また話すのではなかったと後悔した……。



