幸治さんが小児患者を連れて処置室に入って行くところで、私の方をジッとみている。 あ、これはヤバイ! 咄嗟に体が反応して、慌てて走る。 階段、階段、かいだーん! 幸治さんは追って来る気配がないけど、誰かに連絡してる可能性もあるし。 とにかく走って走ってはしってー! 久しぶりに幸治さんから逃げた自分に、昔を思い出すと、なぜだか心が踊って楽しくなってきた。 このまま、真っ直ぐ家に向かうだけ。 でも、ずっと走ってしまうと息が切れて発作が出てしまうので、ゆっくりと歩いてマンションに着いた。