未知の世界5


「ゲホッゲボ、ゲホッゲボ。ゲホゲホゲ」





胸の奥が痒くなると同時に咳が込み上げてきた。






最悪の目覚め……。






咳はすぐに治まったけど、喉から出てくる熱気がすごい。鼻からも……。






あれからベッドサイドに置かれたままの体温計。測ったらきっと表示される結果に気持ちが落ち込んでしまうに違いない。






「うっ……。」







朝食をたくさん食べてすぐに寝たせいか、気持ち悪くなってきた。







ズキズキし始めた頭を抑えながら体を起こし、何とか部屋を出る。







口を抑えてトイレにフラフラと向かい、扉を開けるとそのまま便器に顔を突っ込んだ。



















「はぁはぁはぁはぁ。」








せっかく食べれたのに、食べた以上に胃液も戻してしまう。







苦い……。







「ふぅ。」






一息ついて立ち上がると、フラッと体が揺らいでドアにもたれかかった。







貧血……かな。とりあえず部屋に戻らなくちゃ。







口中が苦いからリビングに行ってお水を飲みたいけど、幸治さんがいるかもしれない。薬もリビングに置いてあるカバンの中……。














色々頭をよぎるけど、今は月曜までに風邪を治さないといけない。






よしっ!






意を決してリビングへ。