『発作……出たのか?』
う……聞かれてる。ここは続けて寝たふりを。
ゴソゴソと後ろで何かしている幸治さん。起こしてしまった。
寝てるフリ。そう、私は寝てるんだ。
と言い聞かせる。
話しかけられて無視するのも、ものすごく心苦しい。
ピタッ
突然、背中に冷たいものが触れる。
すぐに聴診器だと理解すると同時に、パッと目が覚め、飛び起きる。
「や、やめてください。」
冷たい聴診器に触られ思わず起きてしまった……。
しまった。
『起きてたのか?』
「……。もう寝ます。」
『ダメだ。早く横になれ。』
聴診器を構えたままの幸治さん。
「発作は出てないです!今日は自分の部屋で寝ます。」
私はベッドから起き上がった勢いで、降りて立ち上がり、幸治さんを見ずに部屋を出た。
昨日から幸治さんが勝手に私を怒ってるんだもん。私だって、怒れちゃうよ。
と、イライラしながら自分の部屋に向かった。



