未知の世界5


『発作……出たのか?』







う……聞かれてる。ここは続けて寝たふりを。






ゴソゴソと後ろで何かしている幸治さん。起こしてしまった。








寝てるフリ。そう、私は寝てるんだ。







と言い聞かせる。








話しかけられて無視するのも、ものすごく心苦しい。















ピタッ













突然、背中に冷たいものが触れる。
すぐに聴診器だと理解すると同時に、パッと目が覚め、飛び起きる。








「や、やめてください。」








冷たい聴診器に触られ思わず起きてしまった……。








しまった。








『起きてたのか?』








「……。もう寝ます。」








『ダメだ。早く横になれ。』








聴診器を構えたままの幸治さん。







「発作は出てないです!今日は自分の部屋で寝ます。」







私はベッドから起き上がった勢いで、降りて立ち上がり、幸治さんを見ずに部屋を出た。









昨日から幸治さんが勝手に私を怒ってるんだもん。私だって、怒れちゃうよ。







と、イライラしながら自分の部屋に向かった。