夜中に突然目が醒めると、体の熱が引いていた。
喉乾いた……。
いつも幸治さんが枕元に何か飲み物を置いてくれてるけど、やっぱりまだ怒っているんだろう。何もない。
起きてリビングに向かう。
リビングに着く頃には、起きた時に引いていた熱がさらに引いて、寒気に変わっていた。
「ケホッケホッケホッ」
乾いた咳が立て続けに出始める。
水を飲んで一呼吸すると、落ち着いてきた。
喉が乾いてたせいかな。
それよりも寒いので、再び寝室に戻った。
静かな寝室。幸治さんの寝息すら聞こえない。
ソッと静かに布団に入る。
咳が出そうになり、慌てて幸治さんに背を向けて、咳払いをする。
「ゲホッ」
一度咳き込むけど、治った。
たぶん寝てるだろうけど、起こして聴診されるのも今は嫌だ……。
さっきみたいにきっと、無言に違いないから……。
目を瞑って、とにかく寝たふりをしてみる。



