「ただいま。」
寝てはいないと思うけど、昨日の今日なので、ものすごく気まずい……。
怒ってる時の幸治さんは、あから様に無視してくることもたまにあるので、できることならこのただいまも聞こえないで欲しいと思い、小さな声で入って行く。
『遅かったな……。』
ビクッ!
振り返るとお風呂上がりの幸治さんが後ろにいた。
「す、すいません。連絡もせずに。」
と顔を見ないように頭を下げる。
『仕事なら仕方ない。
ところで、最近ちゃんと行ってるのか?』
う……。行ってるのかどうか。
吸入のこと……だと思うけど、
行ってない……。
『自分で自分を管理するように言っただろ?
そのままじゃ、本当に進藤先生に見捨てられるぞ。』
下げた頭を上げれない。
ごもっともだから。
だけど、加藤先生は言ってた。
苦しくなければ吸入しなくても大丈夫と。
「加藤先生は……、大丈夫だって言ってました。」
『じゃあどうして進藤先生があんなにも吸入するようにいってたんだ?』
「……。」
過保護だから?
『分からないなら考えろ。自分の体のことなんだから。』
と、言いながら私の横を通り抜けて行く。
昨日に続いてまた怒らせちゃった……。
今日は同じ寝室で寝るのはやめよう。



