たけるのそばに最初はいたけど、会が始まるとたけるも席を立つようになり、気づくと私の隣には知らない先生がいた。
『どうも。佐藤先生っ。』
うぅん、誰か分からないけど、馴れ馴れしい。
『僕ね、近藤っていうの。よろしくぅ』
と握手を求められて一応、応じた。
『佐藤先生は飲まないのぉ?』
私の手元のコップを見て尋ねられる。
「えぇ、飲めないんです。」
『そっかぁ、つまんないなぁ。』
と気づくと近藤先生の手が私の肩に回されている。
どう断ったらいいのか悩んだけど、
「あ、あの、手……。」
と振り払おうとするけど、結構力が入ってて動かない……。
困った……。
『ねぇねぇ、この後二人でどっか行かない?』
と、今度は変な誘いっ!?
「いえ、私、帰らないといけないんで。」
『いいじゃん、いいじゃん!もっと佐藤先生のこと知りたいしぃ。』
かなり酔っ払った近藤先生。下手に断ると酔っ払いは突然凶変するから怖い……。
「そう言ってもらえて嬉しいですけど。本当に……ごめんなさい。」
『そっかぁ、じゃあまた今度。』
と言いながらもなかなか離れようとしない……。
飲み会は私以外の先生がぐってんぐってんになって、寝ている人もいる。
みんなでお開きという感じではなくなっていた。
私はたけるを見つけて、
「私、先に帰るね。」
と伝える。
『じゃあ、俺もそろそろ行くから、先に外でタクシー拾っておいて。』
そう言われて、幹事にお金を払って外に行きタクシーを拾った。
「もう一人来ますので、ちょっと待ってください。」
とたけるが来るのを待っていたところ、
ドン!
と押されて、タクシーに乗らされる。
え?たける?
と隣を見ると、さっき相当酔っ払っていた近藤先生だった。
『運転手さん、車、出してください。』
さっきかなり酔っていたように思えたけど、口調は意外としっかりしている。
な、なに言ってんの?
とタクシーは出発し始める。
「いやいや、運転手さん、止めてください!この人じゃないです。」
『いいだろー?』
とタクシーの中で私は近藤先生に押し倒され、服を脱がされそうになる。
何してんのよっ!やめてよ!
と必死に抵抗する。
運転手さんが気づいてタクシーを止めてくれた。
『おい、何止めてんだよ!』
と、近藤先生はかなり怒ってる。
私はその隙にタクシーを降りて今タクシーが来た道を必死に走って逃げた。
「はぁはぁはぁはぁはぁ。」



