未知の世界5


たけるのそばに最初はいたけど、会が始まるとたけるも席を立つようになり、気づくと私の隣には知らない先生がいた。








『どうも。佐藤先生っ。』







うぅん、誰か分からないけど、馴れ馴れしい。






『僕ね、近藤っていうの。よろしくぅ』









と握手を求められて一応、応じた。







『佐藤先生は飲まないのぉ?』







私の手元のコップを見て尋ねられる。







「えぇ、飲めないんです。」







『そっかぁ、つまんないなぁ。』








と気づくと近藤先生の手が私の肩に回されている。







どう断ったらいいのか悩んだけど、








「あ、あの、手……。」








と振り払おうとするけど、結構力が入ってて動かない……。







困った……。







『ねぇねぇ、この後二人でどっか行かない?』







と、今度は変な誘いっ!?








「いえ、私、帰らないといけないんで。」






『いいじゃん、いいじゃん!もっと佐藤先生のこと知りたいしぃ。』







かなり酔っ払った近藤先生。下手に断ると酔っ払いは突然凶変するから怖い……。






「そう言ってもらえて嬉しいですけど。本当に……ごめんなさい。」







『そっかぁ、じゃあまた今度。』








と言いながらもなかなか離れようとしない……。





飲み会は私以外の先生がぐってんぐってんになって、寝ている人もいる。







みんなでお開きという感じではなくなっていた。







私はたけるを見つけて、








「私、先に帰るね。」







と伝える。







『じゃあ、俺もそろそろ行くから、先に外でタクシー拾っておいて。』






そう言われて、幹事にお金を払って外に行きタクシーを拾った。







「もう一人来ますので、ちょっと待ってください。」






とたけるが来るのを待っていたところ、







ドン!







と押されて、タクシーに乗らされる。







え?たける?







と隣を見ると、さっき相当酔っ払っていた近藤先生だった。







『運転手さん、車、出してください。』







さっきかなり酔っていたように思えたけど、口調は意外としっかりしている。







な、なに言ってんの?







とタクシーは出発し始める。







「いやいや、運転手さん、止めてください!この人じゃないです。」







『いいだろー?』







とタクシーの中で私は近藤先生に押し倒され、服を脱がされそうになる。







何してんのよっ!やめてよ!








と必死に抵抗する。







運転手さんが気づいてタクシーを止めてくれた。






『おい、何止めてんだよ!』







と、近藤先生はかなり怒ってる。








私はその隙にタクシーを降りて今タクシーが来た道を必死に走って逃げた。







「はぁはぁはぁはぁはぁ。」