未知の世界5


『ちゃんと挨拶してきたか?』







ベッドの上に横になりながら、幸治さんに聞かれる。






「はい。また次回の検診が決まったら連絡下さるそうです。」






と答えると、手を差し出して来た。







ん?この手は?








『検査結果、出てるだろ?』







う…。私忘れてた。







というより渡さない方向でいこうと思って、家にはない。







「ぇっと、医局の机に入れてあります……。」







『なんだと?』








うわ……久しぶりに聞いたこの声。久しぶりに見たこの顔……。







これから隣で寝ないといけないと思うとゾッとした。






「ごめんなさい……。また明日持って帰ってきます。」







『そういうところからお前はダメなんだ!もういいから。自分で自分の管理をしっかりしなさい!





進藤先生がいなくてもできるところを見せなさい。』







幸治さんの言葉から、これ以上厳しいことは言われないと思うとホッとする。







そっとベッドに横になると、気づかない間に眠りについた。







その夜は、疲れていたのか起きることがなかった。