未知の世界5


はぁ……朝からかなりきつかった。






『おい、ため息。』







振り向くと幸治さんがいる。







『なんかあったのか?』








「……私、この病院じゃないところで通院しようかな。」







『はっ!?』







驚いた顔の幸治さんは、私の隣の席に座る。






『なんで!?』








「進藤先生に主治医降りるって言われちゃって。







新しい先生に一からってなるのも……。







っていうのもあるけど、主治医が進藤先生でなくても、やっぱり仕事中も見張られてるのは辛いし……。」








『んなこと許す訳ないだろ!ただでさえ検診も行かないのに、違うところに通院したら絶対行かないだろ……。』








うっ……。まぁきっとそうなるだろうし。







『それに、お前は呼吸器内科だけじゃなくて循環器内科も必要なんだからな。ここで融通の利く診察してもらってるのは、進藤先生のおかげなんだから。







ちゃんと主治医である進藤先生の言うことを聞きなさい!』








何も言えない……。






と、少し間が空いてから、







『ところで。








最近大丈夫か?』








昨日も心配してくれていた。夢のこと……。







『どんな夢だったんだ?』







「よく分からないけど、なぜか私は小さい頃の自分で。







でも場所はマンションで。








マンションの玄関で、幸治さんとお父さん達と離れることになって。










知らない男の人に無理矢理連れて行かれるっていう夢です……。」







離れたくなくて。怖くて目が覚めた。







『……そうか。でも、そんなの夢の中のことだ。かなと俺たちが離れる訳ないんだから、気にするな。







また見て眠れない時は俺を起こせ。






もしかして、昨日の夜も見たんじゃないのか?』








う……なぜわかった。







「……実は、見ました。








前よりも怖くなかったけど。それから眠れなくて、今日は4時頃から起きてます。」









『そうだったのか。今日は早く帰れよ。ってその前に呼吸器内科だな。と、その前に、メシ食べろよ。』








と、目の前の手付かずのうどんを指された。