はぁ……朝からかなりきつかった。
『おい、ため息。』
振り向くと幸治さんがいる。
『なんかあったのか?』
「……私、この病院じゃないところで通院しようかな。」
『はっ!?』
驚いた顔の幸治さんは、私の隣の席に座る。
『なんで!?』
「進藤先生に主治医降りるって言われちゃって。
新しい先生に一からってなるのも……。
っていうのもあるけど、主治医が進藤先生でなくても、やっぱり仕事中も見張られてるのは辛いし……。」
『んなこと許す訳ないだろ!ただでさえ検診も行かないのに、違うところに通院したら絶対行かないだろ……。』
うっ……。まぁきっとそうなるだろうし。
『それに、お前は呼吸器内科だけじゃなくて循環器内科も必要なんだからな。ここで融通の利く診察してもらってるのは、進藤先生のおかげなんだから。
ちゃんと主治医である進藤先生の言うことを聞きなさい!』
何も言えない……。
と、少し間が空いてから、
『ところで。
最近大丈夫か?』
昨日も心配してくれていた。夢のこと……。
『どんな夢だったんだ?』
「よく分からないけど、なぜか私は小さい頃の自分で。
でも場所はマンションで。
マンションの玄関で、幸治さんとお父さん達と離れることになって。
知らない男の人に無理矢理連れて行かれるっていう夢です……。」
離れたくなくて。怖くて目が覚めた。
『……そうか。でも、そんなの夢の中のことだ。かなと俺たちが離れる訳ないんだから、気にするな。
また見て眠れない時は俺を起こせ。
もしかして、昨日の夜も見たんじゃないのか?』
う……なぜわかった。
「……実は、見ました。
前よりも怖くなかったけど。それから眠れなくて、今日は4時頃から起きてます。」
『そうだったのか。今日は早く帰れよ。ってその前に呼吸器内科だな。と、その前に、メシ食べろよ。』
と、目の前の手付かずのうどんを指された。



